不定期ではありますが、タクシーに関するネタを書きたいと思います。

初回は、昨年末話題になった「0円タクシー」について。
https://news.nifty.com/article/item/neta/12238-140316/
ニュースサイトでは、運賃を広告主が負担など、側面的な内容しか
伝えていないので、あくまでも、私の経験上の観点ではありますが、
この話題について触れてみようと思います。
donbe
各関連からの観点。

【ユーザー】
<メリット>
・目的地までの利用料金(迎車料金+運賃+有料道路通行料)が無料!

但し、MOVをダウンロードして、利用しないと無効。
また、経由地の指定や途中での待機は不可。
渋谷区、新宿区、港区、中央区、千代田区近辺。
運行可能エリアは東京23区全域。
時間帯は、7時~22時まで。
ちなみに、私の友人やドライバー仲間も複数回利用したらしい。
<デメリット>
・利用したいときにすぐ利用できない場合が多い。
・広告主の商品訴求が激しい。
・他人からの目が寒い。
MOVをダウンロードし、利用しなければならない。

タクシー会社】(日の丸自動車様)

・一定期間50台分の収入が見込める。(利用料金ではなく、たぶん貸切料金)
・ラッピング、行灯やシートカバーの制作費が入る。
<想定金額>
運用費1台15万(車両代+燃料費+人件費+運行管理費)×50台×30日=2億2500万
制作費1台50万×50台=2500万


事業会社】(ディーエヌエー様)
・新規事業としてのメディア露出効果
・関連会社の事業支援(MOV)
・日の丸自動車様へのMOVの信頼性
・動画制作費(不明)
・広告主への販売利益(コスト約3億に対し、おそらく3.5~4億程度で販売)


広告主】(日清食品様)
・サイネージ広告、路上広告露出効果。
・メディアへのパブリシティ露出効果。

<従来メディアとの比較>
・屋外広告
・山手線駅イベントサンプリング・ラッピング広告・車内広告
・テレビ広告・ネット広告等
・SNS波及効果
これらを複合的に考えて、4億以上の価値が見込めれば、継続の
可能性もあると考えられるが、どうだろうか?

タダより高いものはない』という慣用句がありますが、この
事例もまさにそれかも知れない。広告主が『どん兵衛』だから、
メディアも安心して取り上げたのだろう。

いかにおいしい話の裏を見抜けるかがポイントだ!



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