新橋の裏道を流していると、とある小料理屋から
3人の男性客から挙手。

中でも一番若そうな青年がご乗車。
一番年配の方が助手席の窓をノックし、チケットを
2枚手渡してきた。
「埼玉の宮原までお願いします。」
「はい、ありがとうございます。」

「今日はすっかりご馳走になってしまい、ありがとう
ございました。」と青年。
「こちらこそ、お付き合いいただき、ありがとう
ございます。」とお二人がお辞儀をして送り出した。
宮原
「ご乗車、ありがとうございます。」
「埼玉の宮原駅までお願いします。」
「ありがとうございます。インターはどちらまで
いきますか?」
「新都心西でお願いします。」
「では、土橋から首都高5号線で新都心西まで参ります。」
「宜しくお願いします。」青タン前の万収、確定!

青タン前にこの距離は嬉しい限りだ。
裏道を抜け、土橋ランプから丸の内線で首都高5号線へ。

「運転手さん、やっぱり大宮で降ろしてもらえますか?」
「えっ、どちらかにお寄りになるんですか?」
「宮原までだとタクシー代が高くつくかなって思いまして。」
「でも、チケットをいただいてますし、割増前なんで、
大丈夫ですよ。」
「そのチケット、いくらまで使えますか?」
「1万円までのヤツが2枚なんで、2万円分ですね。」
「そうですか。じゃ、やっぱり宮原まで。」
「はい、畏まりました。」

「でも、お客様、今日は接待だったんですか?」
「接待という訳でもないんですが、顧問先の会社さんとの
お食事会ですよ。」
「顧問先ということは、お客様はコンサルタントとか弁護士
さんとか、そんな感じですか?」
「まぁ、そんな感じです。」

バッチを見たときから、そうじゃないかと思っていたが、
将来、ドラマのSUITSに出てくる企業法務専門の弁護士に
なるだろうお客様のご乗車となった。


乗車時間:午後9時03分~9時56分
乗車場所:新橋
降車場所:宮原
料金:14,730円(ETC1,250円)


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