深夜の銀座、金春通りをゆっくりと流していると、
とあるビルから肩を組んだ2人組が現れた。
抱えている青年から手が挙がり、ご乗車。

スライドドアを閉めると、はっきりとした口調で、
「すみません。こいつぐだぐだだけど、高井戸経由
三鷹でお願いします。」
「はい、畏まりました。」万収、確定！

この時間だとだいぶクルマが減ってきた銀座。
外堀通りから国会通りへのいつもの道で4号線の
霞が関ランプから高井戸へ向かう。

「お客様、高井戸から先は大丈夫でしょうか？」
「こいつ、酔ってるんじゃなくて、眠いだけだと
思うんで、僕が降りるとき、住所を入れますよ。」
「畏まりました。ありがとございます。」

高井戸ランプを降り、環八経由でお客様の指示に
従い、5分程で到着。
「おい、起きろよ。住所を言ってみろ。」
「み～た～か～し～・・・」
「三鷹市の先は？」
「○○3丁目○○-○○」

「お客様、ありがとうございます。」
「すみません。とりあえず、1万円置いていきますんで、
あとはこいつからもらって下さい。」
「ありがとうございます。もし、起きていただけない
場合はどうしましょうか？」
「じゃ、紙とペンをいただけますか？もし、起きない場合
は、こちらの番号に連絡ください。30分ぐらいは寝ないで
待ってますよ。」
「ありがとうございます。助かります。」
「おい、ちゃんと起きるんだぞ。じゃあな！」

お友達が降りた後、ナビに従い、10分程で目的地に到着。
「お客様、お客様、着きましたよ。」
「うん？あいつ、どこ行った？？」
「先程、お送りしました。1万円いただいてますので、
残金をお願いできますか？」
「えっ、また、やっちゃった～。運転手さん、すみません。
おつりは結構ですので、これでお願いします。」
と、5千円札を出して来たので、
「申し訳ありません。これでは多過ぎますので、2千円
お返しします。」
「あぁ、そう？」
「ありがとうございました。お忘れ物はございませんか？」
「ありがとうございます。」と、ご降車。

何とか、本日最後のお客様を送り届け、無事終了。

持つべきものは友だな！

乗車時間：午前3時32分～4時15分
乗車場所：銀座7丁目
降車場所：三鷹
料金：12,250円（ETC600円）


【PR】
タクシードライバー必見「今日も万収」、予約受付開始！
今日も万収、予約受付はこちら！！



【ドライバーランキングにもご協力ください】
 
ぽちっと、ワンクリックしてね！！